高石市長選:大阪府 阪口伸六氏が無投票で再選

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050131k0000m010050000c.html

 阪口氏は03年4月に堺市との合併反対を掲げて初当選したが、合併推進派が過半数を占める議会と対立し、助役、収入役が不在のまま昨年12月に辞職。しかし、議会多数の野党側が候補者擁立を断念した。

 市町村合併をめぐる対立を原因として、市長と議会の関係がこじれにこじれていた高石市消防団設置条例の否決をきっかけに市長が辞職し、「住民の信を問う」はずだったはずが、議会多数派が対立候補を擁立しなかったため現市長が無投票で再選されました。
 無投票になった結果、議会多数派は“選挙で市長が信任されたわけではない”と主張するはずで、対立の構図は変化しないでしょう。
 地方においてはいわゆる二元代表制が採用され、議会―首長は不信任―解散の緊張関係にあるわけですから、議会が首長の政策を是としないのであれば、真っ向から不信任決議を行うべきであって、消防団に関する議案なんぞで首長の足を引っ張ったりすべきではないように思います(なお、市長辞職後、議会は否決議案と同内容の消防団設置案を可決しているくらいですから、政策そのものの対立などという高級な問題ではなく、議会多数派の行動は単なる嫌がらせの域を出ないようですが)。