高齢者孤独死:神戸市内の復興住宅 発見時間が短縮化

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20050116k0000m040116000c.html

 阪神大震災の被災者らが暮らす神戸市内の復興公営住宅で、高齢者が孤独死した時の死後発見時間(日数)が、01〜03年に「3日以内」から「2日以内」に短縮し、復興住宅以外の地域と同水準になっていることが分かった。立木茂雄同志社大教授(社会学)らの調査で、同教授は「独居高齢者らを支援するLSA(生活援助員)の復興住宅への配置が、コミュニティーを活性化させ、孤独死防止にも効果があった」と分析している。
 調査は、監察医が「誰にもみとられず死因がはっきりしない」と検視した変死事案を分析。01〜03年に監察医制度がない北区と西区を除く神戸市内7区で65歳以上の高齢者が孤独死していたケースは743人あり、うち復興住宅は117人、それ以外は626人だった。
 立木教授らは、死亡推定時間から発見までに要した日数に注目し、全体の半分が見つかった日数(中央値)を年ごとに算出した。その結果、01年は、復興住宅での孤独死28人の半数が「3日以内」に見つかったが、02年は48人の半数が「2・5日以内」、03年は41人の半数が「2日以内」と短縮していることが判明。復興住宅以外の住居では毎年半数が「2日以内」に見つかた。
 また、LSAが常駐する復興住宅での03年の発見時間の中央値はわずか「1日」と、復興住宅以外よりも短くなっていた。

 ええと、独居老人の死後発見時間が短縮していることは、LSAが積極的に居宅訪問を行っていることを示してはいます。で、それがコミュニティーの活性化を示しているのかというと、よくわかりません。コミュニティーの紐帯の強さは、孤独死の発生率で見るのが本筋であるような気がしますがどうなんでしょうか。