少年審判やり直しへ 地裁所長襲撃事件

http://www.ytv.co.jp/press/index_set.htmlよみうりテレビ ニュースより)

 大阪地裁の所長が襲われた「おやじ狩り」事件で、大阪家庭裁判所はきょうすでに犯人として認定した少年をいったん釈放し、事実認定をやり直す異例の判断を示しました。この事件は去年2月、大阪市住吉区で大阪地裁の鳥越健治所長が複数の男に暴行され現金6万円あまりが奪われたものです。
 逮捕された5人組のうち大人2人は容疑を全面否認、少年3人も警察で自白したものの今は無実を訴えています。
 15歳の中学生の少年審判では先月すでに非行事実が認定されましたが、その後5人組の特徴と異なる犯人像を捉えていた防犯カメラの鑑定結果が出されました。このため家庭裁判所は今日鑑別所から少年を一旦釈放し、異例となる審理の再開を決めました。今後、審判の決定が見直されることも予想されます。

 地裁所長が“オヤジ狩り”に遭遇したとして、異例の捜査本部が設置されたというこの事件ですが、ここにきて警察の強引な捜査による自白強要があったのではないかとの疑惑が浮上しています。証拠及び共犯者供述の評価(特に、少年の供述の任意性)をめぐっての地家裁それぞれの判断に注目したいと思います。