矯正教育、参加義務化へ・奈良事件きっかけに

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050116STXKA005116012005.html
性犯罪者の所在情報把握システム導入だけとセットで導入を図るということのようです。刑務所内の矯正教育が充実することはよいことなのでしょうが、応報としての刑罰にとどまらず矯正教育による更生を求めていくのであれば、施設内で矯正教育を行うだけでは不足で、出所後も断酒会や薬物依存治療のような教育/治療プログラムへ参加させ、保護観察と連携して社会内でソフトな監視を行う仕組みを用意していくことも必要でありましょう。昨年から検討されている受刑者の所外活動の導入といった処遇の柔軟化の議論とあわせて検討されるべきです。どうせ国家に所在情報を把握させるなら、現在導入が予定されているような、「警察が“犯罪者予備軍リスト”を管理し、事件が起こるまでは野放しにしておく上、ひとたび事件が起これば“リスト掲載者”に対する見込み捜査が集中してしまいかねない」仕組みを作るよりマシかと思うのですが。