外泊や電話可、懲罰明確に 受刑者処遇法案で法務省

http://www.sankei.co.jp/news/050202/sha070.htm

 法務省は2日、通常国会に提出予定の受刑者処遇法案(仮称)に、一定の要件を満たした受刑者には刑務所職員の同行なしに所外への通勤や外泊を認めたり、電話を許可する内容を盛り込む方針を決めた。受刑者に懲罰を科す要件を明確にするほか、懲罰の原因となる事実を書面で通知、弁解の機会を保障するなど、現行監獄法にない規定も新設。3月中旬に法案提出し、今国会中の成立を目指す。

 吉村昭氏の小説『仮釈放』(新潮文庫)に、出所した主人公が駅の自動券売機や物価の上昇にとまどい、刑務所内の習慣から抜け出せない様が描かれていたように思います(例によってうろ覚え)。受刑者を徐々に社会に慣れさせることとともに保護観察も強化するなど、受刑者を社会に“軟着陸”させる方策を立てることが、再犯率の低下につながります。